ボンタイルって外壁塗装で聞くけどなに?メリットや住宅塗装の基礎知識を紹介します!

外壁塗装を検討されているとき、目にすることが多い「ボンタイル」という言葉があります。
一般的な言葉ではありませんので、これからお家の外壁をやり直そうと考えている方が目にされると「?」となるのは当たり前ですね。
そこで今回は、住宅塗装をメインにしているニュータイトが、外壁塗装で目にする「ボンタイル」について、そして外壁塗装で失敗しないためのポイントを紹介していきます。
1: ボンタイルって外壁塗装で聞くけどなんですか?
ボンタイルという言葉だけ聞くと、全くイメージできないかもしれません。
でも、おそらくあなたはこれまで一度は目にされているものだったりします。
というのも、ボンタイルとは別の言い方をすると
「吹き付けタイル」
という言い方をすることがあります。
この言葉からわかるのは、住宅の壁へ何かを吹き付けるということですね。
勘のいいあなたならもうおわかりかもしれませんが、ボンタイルとは外壁によく使われる「モルタル」の上に、合成樹脂などを配合した液体状のものをスプレーガンで吹き付けてつくる「均一に並んだ凸凹」状の模様を言います。
最近ではモルタル外壁だけではなく、サイディングやALCパネルなどにも使われることがあります。
ボンタイルは、一見すると簡単に誰にでも出来そうな柄に見えます。
しかし、一定に揃えることが意外に難しく、高い技術が必要となるため職人の技量で仕上がりが大きく違ってきます。
こういったところは、高級車の板金塗装の仕上がりに似たところがあります。
良い機材や良い塗料を使っても、職人の技術力が低いと良い仕上がりにならないんですね。
2: ボンタイルを少し詳しくお話します
職人の技術力に仕上がりが左右されるボンタイル。
もう少し詳しくお話していきたいと思いますので、おつき合いください。
(1)ボンタイルという言葉の意味
先ほどお話しましたが、ボンタイルとは外壁塗装をするときの模様を指しています。
では、どうしてこういった柄をボンタイルと呼ぶのかというと、元は
- 吹き付けタイル
- ボンタイル
この2つは同じ意味だったようです。
古くは1960年代に西ドイツの会社が使い始めた「ボンタイル」と呼ぶ施工を「吹き付けタイル」と呼ぶようになり、その後、
工法を吹き付けタイル
柄をボンタイル
このように使い分けている業者もいるようです。
(2)ボンタイルの特徴
ボンタイルの特徴は、なんといっても見た目の「凸凹」。
でも、凸凹を手で触ってみると、不思議なことにツルンとしているんですね。
このツルンが大変重要でして、ツルツルすることで汚れの原因を出来るだけ止めておかないようにできるんです。
(3)ボンタイルは2種類ある
ボンタイルには、硬質なものと弾性のものの2種類があります。
硬質のものは、費用が安価なので負担が低くなります。
ただ、硬いので「ひび割れ」しやすいというデメリットがあります。
もう一つの弾性のものは、弾力を持っていますので「ひび割れ」が起こりにくい特性を持っています。
また弾性のものは、弾力性だけではなく
- 汚れにくさ
- 防水性
これらも高められているものが多く、使い勝手の良いものとなっています。
ただ、大変楽な弾性のものも、経年劣化によってひび割れは起こってきます。
弾性を選んだからといって、定期的なメンテナンスがゼロになることはありません。
(4)バリエーションが豊富
外壁塗装ではご家族や住宅、近隣とのバランスによって選ぶ色や艶などは変わります。
ボンタイルを行う場合は、バリエーションが豊かな仕上げになりやすいので、あなたにあった仕上がりを選びやすくなります。
(5)あなたの住宅だけの柄になる
職人が一軒一軒作業をしますので、同じ柄になることがありません。
3: ボンタイルを含めて外壁塗装で知っておきたいポイント
ボンタイルの特徴やメリットをお伝えいたしました。
ここからは、外壁塗装を考えておられるあなたに、ボンタイルを使った塗装を含めて、これから外壁塗装を行うときに失敗しにくいポイントを紹介していきたいと思います。
ポイント1:耐用年数
ボンタイルを含めて、ほかの外壁塗装を行うときにチェックしておきたいのが「どれくらい塗装がもつのか」です。
塗料の選び方や塗装の方法、お住まいの地域の気候などによって、同じように外壁塗装を行っても耐用年数が違ってきます。
また昨今のように大型台風が年に数回やってくると、外壁への負担も大きくなります。
そして酷暑がつづく地域ですと、紫外線による負担が外壁の劣化を早めてしまうこともあります。
どのような外壁塗装を行っても、永久にメンテナンスがゼロというものは、残念ながらいまのところはありません。
あなたのお住まいの地域の気候や環境に詳しい、そして、近くで外壁塗装工事をされている業者さんへ「何年くらいもつのか」相談してみてください。
ポイント2:弾性の塗料がいいのか
これも一概に弾性が良いですとは言いにくいですね。
確かに弾性は「ひび割れ」しにくいという特性を持っていますが、
- お家の構造によっては向いていない
- お家の内部の湿気が逃げにくい
こういった場合もあります。
お家の外壁塗装は、塗料や工法などに気が向きがちですが、そもそも外壁塗装に必要なのは
- 外からの雨やホコリ、紫外線などを防ぐ
- 家の中で起こった湿気を外へ逃がす
このような理想的な状態へ、どれだけ近づけるのかです。
実際には、カタログでの数値や、インターネットで話されている情報だけではなく、外壁塗装の経験と知識、そして技術を元にし、あなたのお家に最適なものを選ぶことが重要になります。
ポイント3:塗り替え
外壁の塗り替えを検討されている場合、いまの外壁に何が塗装されているのかを知っておくことが大切です。
というのも、いまの外壁に使われている塗料の上に、使えない塗料があるからです。
もしわからない場合は、外壁塗装の業者へ相談してみてください。
ポイント4:下地
外壁塗装は上に塗る部分ばかりを気にしますが、大切なのは下地部分の仕上げです。
下地がきちんと出来ていないと、いくら塗装をしてもトラブルが起こりやすくなります。
塗装する前に、どれだけキレイに洗浄するかなど、業者の丁寧さが仕上がりに影響していきます。
ポイント5:結局は信頼
外壁塗装で失敗しないためには、信頼できる塗装業者を選ぶこと。
これは、仕上がりの状態にも影響しますし、気持ちよく暮らせるかどうかを左右する部分でもあります。
では、どういった塗装業者が信頼できるのかというと、、、
地域密着で10年、20年と営業しているところでしょう。
というのも、地域密着で住宅塗装をしているということは、おかしな口コミが広がっていない業者である証拠です。
だって手抜き工事なんてすると、すぐに「あそこはダメだ」と悪い口コミが広がりますし、評判もガタ落ちになって会社がすぐに潰れますからね。
こういった理由から、あなたのお家の地域に根ざした住宅塗装業者に相談してみてください。
4: まとめ
ボンタイルについて、そして外壁塗装で知っておきたいポイントについて紹介していきました。
外壁塗装は高い費用が必要な工事です。
ですから、誰もが失敗なんてしたくありません。
そのためには、高い技術と信頼をもった住宅塗装業者を選び、あなたのお家がいつまでも健康な状態をキープできるようになってもらいたいと思います。
今回の話が、外壁塗装の検討に役立ちましたら幸いです。