外壁塗装でご近所への挨拶は必要?業者と一緒にいくのがベストな理由

外壁塗装や屋根の塗装を行うと考えたとき、誰もが気になることというと費用や工事期間。そしてご近所への挨拶ではないでしょうか。
特にご近所への挨拶は、ちょっと間違えると後々まで良くない状況を引きずる原因にもなりかねません。
そこで今回は、これまでの住宅塗装現場での経験から、あなたが取るべき行動についてお話していきたいと思います。
Contents
1: 外壁塗装工事でご近所への挨拶が必要な理由
どうして自分の家の外壁塗装工事をするときに、わざわざご近所への挨拶が必要なのでしょうか。
その理由を少し見ておきましょう。
(1)大事にしてもらっていない
普段からお付き合いのあるご家庭同士でも、たった一言の挨拶がないだけで工事期間中もさることながら、工事が終わってからもトラブルが続く場合もあります。
これはどのような心理から起こっているのかというと、相手は自分を大事にされていないと感じている場合があります。
外壁塗装を行うのはあなたの家ですが、ご近所の方としては「知っておきたい」という欲求とともに、自分が知らないということは持ち主に承認されていない(大事にされていない)と感じてしまわれ、ちょっとしたことにもクレームが入ってくることになりかねません。
(2)音や匂いが無理
ご近所の方の体調や生活習慣にもよりますが、外壁塗装工事を行う場合に出てしまう
- 工事の音
- 塗料の匂い
が嫌悪感を生み出してしまうことがあります。特に挨拶なしでこういったことがご近所の生活へ入ってくると、自分たちの生活を無視されているように感じてしまい、へそを曲げてしまわれる方もいらっしゃるようです。
(3)業者が邪魔
これも挨拶があり、事前に知っていれば気にならないことかもしれないのですが、ご近所の知らないところで話が進み、知らない人や知らない車がやってくると不信感がいっぱいになってしまわれ、
とにかく、普段目にしないものは全部邪魔!
というような心理状態を維持されてしまうこともあります。
(4)休みの日は静かにして!
ご近所の休日が、あなたのご家庭と同じとは限りません。
職業によっても休日は違いますし、偶然にも病気で寝込んでいる方がいらっしゃるかもしれません。
こういったことは、直接お聞きしないとわかりませんので、挨拶をすることでご近所から「土曜日と日曜日は工事を控えてほしい」とか、「今週は家族が寝込んでいるので静かにお願いします」というような要望を知ることができます。
もし、こういった相手の要望を知らずに工事が始まってしまうと、先ほどから出てきているのと同じように、ご近所の方は「自分たちがないがしろにされている」「バカにされている」と感じてしまわれることもあり、トラブルの火種がくすぶっているということもあります。
(5)汚れないのか
ご近所の方としては、塗装するとき
- 洗浄する水
- 塗料などの薬品
こういったものが、自分の敷地へ飛んできて、
- 家が汚れる
- 車が汚れる
- 洗濯物が汚れる
- ガーデニングの花が枯れる
- ベランダに色が付く
というようなマイナスの想像をされていることがあります。
こういったマイナスの想像を払拭するためにも、ご挨拶で説明することが必要です。
他にもいろいろとありますが、ご近所への挨拶をする理由をまとめると
「トラブル対策」
という目的が強いといえます。
少し昔なら「お互い様」ということで終わった時代もありましたが、現在ではなかなか難しい感覚ではないでしょうか。
トラブル対策や気持ちいい工事。
そして、外壁塗装が終わった後も、良い関係性を維持するためにも、手間ではありますが、ご近所への挨拶は必要ということを、これから外壁塗装を考えておられる方にはご理解いただきたいと思います。
2: 外壁塗装でご近所へ挨拶に行くタイミングと方法
挨拶に行くことはわかったので、次に気になるのは挨拶のタイミングと方法です。
一般的には、工事が始まる1週間前には済ませておきたいですね。
というのも、留守がちなお家もありますし、ご主人がいらっしゃらない時間帯は出てこられないというお宅もあります。
少し余裕を持った挨拶のタイミングを心がけておきましょう。
また、挨拶のときに、
- 大まかな工事のスケジュール
- 工事の工程
- 土日は工事するのかどうか
- ご近所の車へ養生が必要なのか
- ご近所は洗濯物をいつもどおりに干せるのか
- どのような業者が工事をするのか
こういったことを尋ねられることもありますので、できるだけ工事業者と一緒に挨拶へ行かれるのがおすすめです。
また、これは無い方が良いのですが、ご近所に少し困った方がお住まいの場合は、工事を行うあなたと業者が必ず一緒に挨拶へ足を運んだ方が良いでしょう。
工事中の足場設置や工事当日、洗浄や塗装を行うとき、足場撤去をするときなどは、工事業者が配慮し影響のあるお宅へ挨拶に行ってくれます。
完成したときには、最初にご挨拶へ行ったお宅へ伺い完成を伝え、ご迷惑をお掛けしたことを伝えましょう。この時も可能なら、業者と一緒に伺われるのがおすすめです。
3: 外壁塗装でご近所へ挨拶するときの品は?
挨拶へうかがうとき、日本の文化がありますので、手ぶらでいくわけにはいきません。
かといって、たいそうな品を持参するのは、相手にとっても負担になります。
そこで無難なところですと、やはり選びやすいのが日用品。
- 洗剤
- タオル
いつの時代も使いやすい品です。お渡しするときには「外のし紙」をつけておき「ご挨拶」と記入しておくと良いですね。
また、ご挨拶の品をお渡しするとき、口頭で説明する工事内容を「挨拶文」に記載して念のため「書面」という形でお渡しするのも良い方法です。
4: 外壁塗装でご近所とトラブルになりやすい業者は選ばない!
これ、ものすごく大事です。
あなたがこれまで良い関係を作ってこられたとしても、工事業者の責任でトラブルが起こると、工事の後、住みづらくなるのはあなたたち家族です。
こんなことにならないため、次のポイントに注意しておきましょう。
- 見積もりのために現場を見に来たときの態度が悪い
- 足場を組むときから業者の素行が悪い
- 社会人としてのマナーが疑わしい
- 連絡が遅い
- 確かなことを言わない
ごく当たり前のことばかりですが、今でもこういった業者を値段が安いからという理由だけで選んでしまう方がいらっしゃるのです。
人間の関係性は、作るのは大変な労力と時間が必要ですが、壊すのは一瞬です。
せっかく住みよいところで暮らしておられるのですから、こんな間違った選択はしないようにしてもらいたいと思います。
反対にこういった良くない業者を選ばない方法として、いつの時代でも言える普遍的なことは
「地元で長くやっている業者」
これが一番です。
地元でやっていますから、挨拶へいく先の人の特性もわかっています。
塗装に必要な季節や気候もわかっています。
5: まとめ
外壁塗装でご近所への挨拶は、業者と一緒にいくのがベストです。
もし、スケジュール的に難しい場合は、どのお宅だけは一緒に行ってほしいとか、どういう風に挨拶すれば良いのかなど、業者に相談してみてください。
こういった部分からあなたのことをフォローできる業者こそ、安心して工事を任せられるところだと思います。