家の外壁汚れを清掃(掃除)したい!洗浄方法と塗替えのタイミングとは?

安心して過ごすことができるマイホーム。
会社から帰ってこられたときや、買い物から戻ってこられたときに、家の外壁を見て
「買ったときより汚れたかな?」とか「前回塗ったときより黒ずみが気になるな」というあなた。
大切なお家なら、外壁の汚れをそのままにしておいてはいけません。
放っておくとトラブルの原因になることもありますので、適切なタイミングでの清掃や塗替えを行うのが理想的です。
そこで今回は、気になる家の外壁汚れの清掃方法や塗替えタイミングについてご紹介していきます。
1: 家の外壁を清掃しなきゃと感じる理由
新築や塗替えたばかりのときの美しさを覚えていらっしゃるでしょうか。
もしかするとスマートフォンの中に、美しいときの画像が残っているかもしれません。
家の外壁は1年中、雨や紫外線、風や風が運ぶ砂や塵・ホコリにさらされています。
そのため5年から10年くらい経過すると、次のような状態になりつつあるかもしれません。
(1)カビやコケ
お住まいの気候によっては、外壁に
- カビ
- コケ
- 藻
こういった単なる汚れではなく、外壁に根を張ってしまうやっかいな汚れが発生することもあります。
こういった汚れの特徴は、放っておくと汚れの原因が生き物なので外壁の奥へどんどんと根を張ってしまうこと。
そのため、お休みの日に外壁の表面をこすって汚れを落としても、しばらくするとまた出てくるため、イタチごっこになってしまいがちです。
また、相手は生き物ですので、少しずつでも繁殖を進めようとしますので、室内への影響が出ることもあります。
特にカビに関しては、お住まいの方の体質にもよりますが、アレルギーの原因にもなりやすいため気を付ける必要があります。
(2)雨の汚れや黒ずみ
家の外壁で多い汚れがこの2つです。
特に雨の汚れは、新築の住宅や塗替えたところのお家でも、施工方法や技術によっては、すぐに出てくることもあります。
こういった汚れは見た目に「古そうな家」という印象になりやすいので、お住まいの方からすると、出来るだけ早く何とかしたい状態だと言えるでしょう。
(3)油汚れ
換気扇の排気口や、いつも車の排気ガスが当たる場所。
また、お家の近くを頻繁に車が通るという立地ですと、どうしても外壁に油汚れがつきやすくなります。
油汚れは普段の台所をイメージしていただくとわかりますが、なかなか落ちない汚れですね。
汚れの中でも「やっかい」なものですし、しつこい汚れの場合は専用の洗剤を使うことが必要になることもあります。
また、油汚れは見た目にも良くありません。
油の特徴によってホコリなどを付着させることにもなりますので、汚れがドンドンと強くなり、古ぼけた家に見えてきます。
お住まいの方からすると、雨の汚れや黒ずみ以上に「何とかしたい」汚れだと思います。
(4)触ると白い粉が
見た目には汚れがひどくないと思っていても、雨戸を閉めるときなどに偶然外壁に触れたとき
「あれ?白い粉が手についた」
という経験がありませんか?
これは外壁の塗料に含まれている成分が劣化し、粉状になって外壁の表面に出てきている(付着している)状態なのです。
この状態を専門的には「チョーキング現象」と呼んでいます。
チョーキング現象が起こっているのなら、見た目に汚れがひどくなくても外壁の性能は以前よりも低下しています。
「まだ、大丈夫」と感じておられるかもしれませんが、プロからいいますと「清掃しなきゃ」を通り越して「塗替えしなきゃ」と感じてもらいたい状態です。
2: 家の外壁の清掃を放っておくリスクとは
もしあなたの大切なマイホームが、ここまでにお話したような状態であったとしましょう。
そしてそのまま放っておいたとすると、次のようなリスクが一気に高くなる可能性があります。
(1)汚れが落ちにくくなる
早めに外壁の清掃をすることで、ガンコな汚れになる前に洗い落とすことができます。
しかし「まだまだ大丈夫」と思っていると、汚れの原因が外壁の奥へ入っていったり、固まってしまったりして短時間で簡単に落とすことが難しくなります。
(2)劣化が進行する危険性
汚れを放っておくということは、外壁への負担を増やしていることになります。
現在の外壁は様々な技術や工法によって、以前とは比べものにならないくらい丈夫になっています。
しかし、どのようなものも同じですが、適切なメンテナンスを怠るとそこから劣化が進行することになります。
これは外壁だけではなく、いくら値段の高い車であっても同じことです。
(3)劣化が進むと修繕費用もアップ
劣化が進むと、住宅の構造部分にまで被害が進むことがあります。
特に雨によって骨組みの腐食や床下のカビ発生などが進むと、外壁の修繕だけでは済みません。
シロアリ駆除も必要になるかもしれませんし、住宅の構造の修繕ともなると費用が一気にアップしてしまいます。
(4)健康
住宅内部の腐食やカビは、費用を使えば解決できるでしょう。
しかし、大切な家族の健康は、お金でどうにかできるものではありません。
お子さんにアレルギーがあるのなら、カビの発生を抑えておくことで安心できる快適な空間で生活することが理想です。
3: 家の外壁を清掃する方法
黒ずみや雨の汚れなど軽微な汚れなら、DIYを得意とされている方なら、ご自身で清掃することも可能です。
(1)準備をしよう
外壁の表面についた汚れを落とすくらいなら、ホームセンターで外壁にあった専用洗剤を購入しブラッシングを行うことができます。
(2)注意点
外壁の掃除をするとき、注意する点があります。
[1]保証
お家の外壁にメーカー保証はついていませんか?メーカーが推奨する掃除の方法以外で行うと保証対象外になってしまうかもしれません。掃除を始める前にチェックしておきましょう。
[2]外壁の種類
保証に関して問題なかった場合、外壁を担当した業者へ「外壁の種類」を聞いておきましょう。
外壁の種類によっては使えない洗剤や洗浄方法があります。
間違った方法で掃除すると、外壁にキズがつくこともありますし、キズを付けると自己負担で修繕ということもあります。
[3]事故
手の届く範囲なら事故のリスクも減りますが、脚立に乗らないと掃除できない部分や、軒下や庇部分、2階の壁などは落下事故の危険性が高まります。
また、慣れていないと洗剤が目に入ってしまうことも考えられますので、くれぐれも事故には注意することが重要です。
[4]近所とのトラブル
高圧洗浄機を使おうと考えている方もいらっしゃるでしょう。
しかしこういった機械は、勢いよく出た水や洗剤が、お隣の家や庭に届いてしまうこともゼロではありません。
また音もかなりしますので、トラブルの原因になる可能性もあります。
(3)掃除はあわてず
掃除をするときは、力一杯ブラシを外壁にこするようなことはおすすめできません。
また、早く終わらせようとしてゴシゴシゴシゴシやるのも良くないですね。
外壁はデリケートですので、やさしくあわてず少しずつ汚れを落とすように心がけてください。
やわらかなブラシを使用し、ゴム手袋を着用するのがおすすめです。
(4)危険を感じたなら
事故やトラブルなど、少しでも「危ないかな」と感じられた場合には、外壁のプロフェッショナルへ相談されるのが安心です。
確かに業者へ依頼すると費用がかかりますが、事故やトラブルが起こったときに必要となる「時間」「費用」「ストレス」はかなり軽減されるでしょう。
4: 家の外壁の清掃を考えたときこんな風になっていませんか?
最初にお話しましたが「チョーキング現象」が出ていないでしょうか?
また外壁に
- ひび
- はがれ
- 割れ
- ポコポコと膨らんでいる
- 一部だけ色が変わっている
- 窓枠の部分にサビがある
こういった現象が見受けられるのなら、清掃ではなく塗換えのタイミングがやってきている証拠です。
放っておくと汚れだけではなく、雨などの侵入を簡単に許してしまい、お家のトラブルを招くことにもなりかねません。
外壁工事の専門家としてお伝えしますが、かならず信頼できる専門の業者へ相談してください。
あなたの大切なマイホームを守るためにも、大切な家族を守るためにも、早めの対策が必要です。
5: まとめ
家の外壁の汚れは放っておいてはいけません。
汚れがひどくなる前に、こまめに掃除するのがベスト。
そのためには外壁工事をした業者さんへ、掃除する方法や使ってもいい洗剤や道具について教えてもらうことが大切です。
また、本編でも出てきましたが外壁の掃除は高いところで作業することが増えます。
落下事故とは常に背中合わせですので、安全には常に気を配ってください。
少しでも「危ないかな」と感じられたのなら、外壁の掃除は専門の業者へ依頼されるのが良いかと思います。