屋根の塗装をする時期はいつが良いの?見えにくい場所を賢く依頼するポイント

隣の住宅やご近所で同じ時期に建てられた家の屋根を見て、「うちもそろそろ塗装する時期かな」そんなふうに感じておられるあなたへ。
屋根の塗装を塗り替える時期や、屋根の塗装をするメリット、塗装を依頼するときのポイントについて、住宅塗装のニュータイトがわかりやすくお話していきます。
1: 屋根の塗装がこんなことになっていませんか?
まず、屋根の塗装がどんな状態になっているのかを確かめましょう。
次のような症状が出ていたら、屋根の塗装を具体的に考えていただくサインです。
(1)年数がかなり経過している
屋根の塗装を考える理由で多いのが、屋根の耐用年数です。
屋根に使われている素材によって耐用年数は違ってきますが、いつまでも新築の状態を維持できるものではありません。
一般的には、次のような耐用年数がそれぞれの素材にはあると言われています。
- スレート屋根 約10年
- 板金屋根 約10年
- 銅板屋根 約30年
気候の状態や、施工の技術によっても変わりますので、必ずこの期間は大丈夫というものではありませんが、目安としていただくとあなたのお家の屋根が「そろそろ」なのか「もう少し先」なのかを判断することができるでしょう。
(2)雨漏りしている
耐用年数に関係なく、天井からの雨漏りが起こっているのなら、屋根が劣化している可能性が高くなります。
まれに屋根ではなく外壁部分の劣化やトラブルで雨水が浸透し、天井へ伝って雨漏りすることもありますが、多くの場合の原因は屋根にあります。
(3)瓦の不具合が
瓦屋根のお家の場合、
- 瓦が落ちた
- 瓦が割れた
- 瓦にひびがある
瓦は強いものですが、台風などの影響でこのようなトラブルが起こることもあります。
瓦のトラブルは放っておくと雨漏りの原因になりますし、長い間放置すると屋根全体の葺き替えになることも考えられます。
(4)白い粉状のものが出ている
屋根に白い粉状のものが噴き出しているように見える。
専門的には「チョーキング」と呼ばれる業態です。
屋根の塗装が紫外線や風によって劣化し、このような状態を引き起こしています。
わかりやすい塗り替えのサインだと言えるでしょう。
(5)色が変わっている
屋根の変色もチョーキングと同じ理由です。
新築のときには、きれいな屋根だったのに。塗り替えたときは美しかったのに。
でも、今は色が変わったなと感じられるのなら、これも塗り替えのサインが出ていると思っていただいて問題ありません。
(6)コケが生えている(カビや錆もあるかも)
屋根の向きによっては、太陽の光りが当たりにくかったり、風が通りづらかったりする場所が出てきます。
こういった場所を見ると、コケが薄っすら生えていたり、カビや錆が出ていたりするのを見つける場合があります。
こういった状態も塗り替えのサインです。
(7)屋根の表面がボコボコしている
屋根の表面がボコボコと膨れている。
これは塗装の表面(塗膜)の劣化で起こっている、塗り替えのサインです。
放っておくと、雨を上手に防ぐことができなくなり、屋根裏や天井への雨漏りを許してしまうことになります。
(8)屋根の表面に剥がれているところがある
塗膜が剥がれている状態です。
こういう状態は、塗装の劣化ということもありますが、前回の塗装作業で不十分な部分があった場合にも起こります。
年数が経過していない場合でも、塗り換えを検討するサインだと思ってください。
2: 屋根の塗装をするメリットとは
大切なお家にとって、屋根の塗装は「家の健康を維持」するために必要なこと。
次のようなメリットがありますので覚えておいてください。
(1)雨漏りを防ぐ
これが一番大切なメリットです。
防水性が低くなると、家の健康を維持することができなくなります。
人間に例えると、体の内部から病気になってきているのと同じ状態を作り出してしまう可能性があります。
(2)熱をコントロール
屋根の塗装をするメリットとして、あまり気づかれていないのが、
- 遮熱性
- 断熱性
部屋の中に伝わる熱を抑える効果や、反射させる効果があります。
こうした効果が低下すると、夏は家の中が大変暑い状態になるかもしれません。
(3)錆などから守る
屋根の素材にもよりますが、錆びやすい素材の場合は塗装することで、錆びから守る効果も出てきます。
(4)美観
このようなメリットもありますが、わかりやすいのは「見た目にきれい」というメリットですね。
チョーキングが起こっている屋根よりも、塗装されて白い粉が出ていない屋根の方が、誰が見ても美しさを感じます。
3: 屋根の塗装でおすすめな時期とは
屋根の塗装でおすすめな時期には2つの種類があります。
(1)塗り替えを考える時期
ここまでにお話しましたような症状が出ているのなら、それは塗り替えの時期がやってきたサインだと思ってください。
特に
- 雨漏りしている
- 変色している
- コケが生えている
このような場合は、すぐにでも塗り替えてほしい時期です。
また、前回の塗装から10年は経過しているようでしたら、塗り替えを検討する時期に入っていると考えましょう。
(2)塗り替えをする時期
塗装には乾燥が必要です。
そして乾燥には、気温と湿度が大切な要因になってきます。
寒すぎても乾きませんし、湿度が高すぎても乾きにくくなります。
また、早朝に露や霜が出る季節も塗装には向いていません。
そこで塗り替えをする時期として一般的におすすめするのは、
- 春
- 梅雨前
また、最近では寒くても乾きやすい塗料などもありますので、塗装を依頼する業者さんへ相談すると、適切な季節の幅が広がるかもしれません。
4: 屋根の塗装を依頼するポイント
では、実際に屋根の塗装を依頼するときに、どのようなポイントに注意すればいいのかお話していきます。
(1)塗装業者の忙しい時期を理解しておく
塗装業者は次の季節に忙しくなります。
3月、4月、5月。
10月、11月。
はい、おわかりのとおり、雨が少なく気温も湿度も安定している季節です。
こういった塗装に最高な時期に依頼したいのなら、これ以外の季節に見積もりをしてもらい、安定した季節の施工を相談しましょう。
(2)外壁と一緒に依頼するのがお得
屋根の塗装を行う場合に検討いただきたいのが外壁の塗装です。
どちらの塗装も同じくらいの耐用年数ですし、屋根と壁の色が大きく違うと、ちぐはぐな印象になって美しく見えない可能性も出てきます。
また、これは費用面の話になりますが、屋根の塗装も外壁の塗装も「足場」を作って作業をします。
別々に塗装をすると、都度足場を用意することになりますが、一緒に塗装すると足場の用意は一度で済みます。
ということは、足場の用意に必要な費用が1回分でOKということです。
少しは負担が軽くなるかと思います。
(3)頼れる業者の選び方を理解しよう
最近は、おすすめできない業者も出てきています。
そこで次のポイントを理解して、頼れる業者を選ぶようにしてください。
- 地元で長くやっている
- 無料診断など相談にのってくれる
- ドローンなどで見えにくい部分を調査してくれる
- 保証やアフターサービスがある
- レスポンスの速い対応
- 丁寧な対応
- 塗装の知識や技術が豊富
反対に次のような業者は、気をつけましょう。
- 見積もりや施工前に状態を調査しない
- どのような塗装をするのか説明がない
- とにかく「足場を今日組ませてほしい」と言う
- 格安ばかり謳っている
- 見積もりに詳しいことが書かれていない
頼れる業者を選ぶのに一番わかりやすいのは、地元で長くやっているかどうかでしょう。
地元で長く仕事をするには、手を抜いた仕事や対応はできません。
そういう仕事をすると、すぐに口コミが広がりますので、簡単に仕事がなくなってしまいます。
5: まとめ
いかがでしょうか。
あなたのお家の屋根は、どんな状態になっていますか?
もし今回お話したような症状が出ているのなら、屋根の塗装をする時期のサインです。
雨漏りが激しくなる前に塗り替えを行い、いつまでも安心して健康に暮らせる家を維持してください。